アンパイア
幼いころからプロ野球の選手に憧れた人は、男女問わず多いのではないでしょうか。そんな華々しいプロ野球業界から、高校野球までの大小さまざまな野球の試合を、影からささえているのが彼らアンパイアです。彼らは試合開始数時間前に球場入りし、ボールのチェックなど試合についてのさまざまな準備をします。そしてプロテクターをつけ、いったん試合がはじまると、選手やボールの動きにたいして素早く対応し、審判をくだします。
元プロ野球選手やアマチュア野球のアンパイアからのスカウトを除いて、プロ野球のアンパイアになるためには採用試験に合格する必要があります。採用試験を実施しているのはセ・パの各リーグ。しかし定期的に開催している試験ではなく、あくまで欠員が出たときにのみ開催される性質のものです。受験資格は身長175センチ以上、そして視力1.0以上が求められます。それに加えて、セ・リーグは25歳、パ・リーグは30歳以下という年齢制限が課されています。試験内容は、書類審査に筆記試験と実技という1次試験、そして面接と健康診断という2次試験の2段階。さらに3次試験として、自主トレに参加させられる場合もあるようです。採用する人数も1回に多くて3人程度と、非常に狭き門となっています。また、もし1軍の試合のアンパイアに抜擢されればそれ相応の収入が得られるようですが、アンパイアになったらこれだけの収入が得られますという金額は決まっていません。
これにたいして高校野球の、アンパイアになるためには、まず各都道府県に存在する高等学校野球連盟に登録した後、同連盟主催の講習会を受けることになります。登録方法や、登録するために必要な資格は各連盟によって異なるため一概にはいえません。また、高校野球の審判は、厳密にいうと職業ではありません。そのため、平日でも試合のある審判員として活動するためには、勤務先や家族の理解が必要になるでしょう。
プロ野球のアンパイアになるにはタイミングも関係するので非常に難しいのですが、高校野球のアンパイアは現在若手不足が深刻になっているため、採用されること自体はそれほど難しいことではないでしょう。いずれにしても、選手という形ではなくアンパイアという形で大好きな野球にかかわるという生きかたも、ひとつの選択肢として考えてみてもよいのではないでしょうか。